2026年5月19日

模試の受け方

皆さんこんにちは。講師の伊藤です。高校生の皆さんは定期テストを間近に控えて勉強に忙しい時期かと思います。またそれが終われば外部の模試があるといった人も多いのではないでしょうか。高3生や浪人生にとっても今年度の模試が始まる季節かと思います。特に志望校別の模試も始まり、今までよりもさらに緊張感のある試験になるかと思います。

皆さん模試はどのように受けているでしょうか。学校で行けと言われるからとりあえず行ってる、少し遠くに出かけれるちょっとしたイベント、逆に土日がつぶれて面倒くさいと思う人から、結果や合格判定が気になって仕方がない人までいるかと思います。そんな模試というものについて今回はお話をしたいと思います。

まずどの学年に対しても共通して言えるのは、年度の始まったこの時期の模試の結果はそこまで重要じゃないということです。こんなことを言うと語弊があるかもしれませんが、受験まであと一年近くあるこのタイミングで、目標の点数がない・志望校の判定がよくないのはいわば「当たり前」なのです。かく言う私も現役時代の最初の模試はしっかりE判定を取りましたが、現役で志望校に入学できています。

じゃあ模試はとりあえず受けるだけで何も気にしなくていいかといえば、そんなことはありません。ということで、模試を受ける際に意識することを①受ける前、②受けている間、③受けた後、④帰ってきた後、の4つに分けて解説していきます。

まず①受ける前に意識することについてです。模試は学内のテストと違い、より入試本番に近い環境で試験を受けることができます。そのため「試験本番の予行演習」と思って受けるのが良いでしょう。具体的には、試験会場までの交通手段を自分で調べ、できれば当日は一人で会場に向かう、模試の受験票や筆記用具を忘れないようにする、前日は早めに就寝する等、自分の中での「試験を受けるルーティーン」を確立しておくと、受験本番で緊張しにくく実力を発揮しやすくなります。

次に②受けている間についてですが、こちらも①と同じく入試の練習と思うのがいいでしょう。腕時計を持参し机のどのあたりに置くか、マーク式の場合解ききれなくてもとりあえずすべての問題にマークを付けたか、受験番号や名前の見直しを忘れていないか等、中身の解けた解けないにかかわらず意識できることはたくさんあります。私自身は、受けたテストを次に引きずらないために休み時間に友達と答え合わせをしないことを意識していました。またトイレに行くタイミングや自分なりの緊張のほぐし方も研究していました。

さて③受けた後についてです。ここが一番重要です。試験を受けた後模範解答を少し眺めて、そのまま結果が返ってくるまで放置している人が多いのではないでしょうか。それはすごくもったいないです。この時期の模試の有効な使い方は、自分の苦手なポイントのあぶり出しです。そのためには結果的に解けたかどうかだけでなく、「迷ったけどとりあえずマークした」「こんなことを考えて解いたけど答えが違った」など、「自分の考え方と正解の考え方との齟齬」を見つけるのが非常に重要なポイントとなります。これが結果が返ってきた後だと、受けたのがしばらく前のことになってしまって思い出せません。つまり、試験を受けてすぐ、できれば当日や翌日に模範解答と照らし合わせ、「自分がどう考えてどう間違えたのか」をしっかり復習することが大事になってきます。できる人はこの「どう間違えたか」のポイントをノートにまとめていくといいでしょう。何度も模試を受けるうちに「計算ミスが多い」「難問に時間を取られすぎて解ききれない」など、単元や内容とは異なる苦手ポイントのあぶり出しができ、試験当日までに対策を打つことができます。

最後に④結果が返ってきたときです。最初にも言いましたがこの時期の模試の合格判定はあってないようなものです。したがって結果で見るべきはそこではありません。ここでもやはり自分の苦手分野を見つけることが重要になります。大きな模試では正答誤答だけでなく、各問題の正答率や「計算問題」「文章題」などの分野別の正答率などが書いてあるかと思います。ここを見て、じぶんはどんなところが得意でどこが苦手なのか確認しましょう。この時得意なことを見ることも重要です。受験という性質上どうしても苦手分野に意識が向いてしまいますが、自分の得意な内容を把握することで自信にもつながりますし、当日問題を見たときの時間配分の修正などにも活かすことができます。

さて長くなったので軽くまとめておきます。まず模試は「当日の予行演習」と意識し、試験本番と同じような行動をとることで本番での緊張を防ぎます。次に合格判定より苦手分野のあぶり出しが重要で、当日や翌日に自己採点を行い、どう間違えたのかをしっかり復習しましょう。この二点を意識するだけで、模試を非常に有効に使うことができます。またここで見つけた苦手をこれからの夏しっかりつぶすことで、秋の模試では点数も伸び判定にもいい結果が現れると思います。

いかがでしたでしょうか。いろいろ述べましたが私も模試の結果には一喜一憂してました。いい判定が出ないと悲しくなりますし、なぜか点数が高くてラッキーと思ったときもあります。ですがこの結果で志望校を変えようかなとか、勉強しても無駄かなとか、そういうことを考える必要は一切ありません。成績はこれからまだまだ伸びます。結果は話半分で聞きながら、でもせっかく受ける模試というものを有効活用して自分の力にしていきましょう。